安野ともこさんは忙しい。
分刻みで次から次へと走り走る。
だけれど
どんなにてんてこ舞いであっても
いつでも元気で可愛い。
私は
出逢って今日までずっと
こんなに変わらず可愛いままの人がいるんだなあ
と尊敬しているのです。
「かおちゃーん」と呼ばれると
「やっすーーー」とつられて
私の声もお腹の底から込み上げてくる。
これは紛れもなく
元気のお裾分けをしていただいており
そうやって安野さんは周りの人たちをどんどん
元気にしていってしまう
凄い人なのだと確信しております。
コロナ禍で街が静まり
人々が不安の中で毎日を過ごしている時も
たまたまご飯屋さんで居合わせた困った人を助けては
一緒に作品を作って
またそれが誰かの役に立つ
無理難題も「やるだけやってみよう」といって
本当になんでもやり遂げてしまうと
今度はまたそれが
喜ばしいことに繋がっていくという
やはり安野さんは元気のお裾分けを
ずっとやり続けておられるのでした。
幸せであることは幸せなだけでは罷り通らない
であるからこそに
その元気と可愛さは今日も生き生きと
存在してくれているのだと思っております。
CASUCA はきっとみなさんにとって
そんな存在のような気がしております。
「 かおちゃん、デザインやってみない? 」
と唐突に言った安野さんは
身を乗り出して
これまたキラキラと可愛かったのでした。
その日から発売までたったの二ヶ月。
とんとん拍子に物事が進んでいく理由には
間違いなく安野さんという人の
飽くなき日々への希望、想い、願い、祈りに違いありません。
それをひとつひとつ丁寧に作られている
素晴らしい職人さんの方々がいて、
一緒に CASUCA を支えておられるスタッフの方々がいて
沢山の方々の心へと
羽ばたいていっているのだと思いました。
このたび携われましたこと
心より御礼申し上げるとともに
CASUCA et mo のそれぞれもまた
みなさまと寄り添いあえるひとつとなれますよう
願っております。
持田香織